『紅葉稲荷神社』
はじめに
朝早くに民宿りんどうを出発し、紅葉の岩屋がある荒倉山へと向かいます。 戸隠から県道36号線を鬼無里村方面に向かって車を転がし、途中の曲りくねった登り道を超えた先の細道へ入っていきます。 右手側の崖から落下してきたと思われる落石や木の枝が、道のど真ん中に落ちている道はかなり怖かった……w しかし、早朝かつ人気がない道だったのでのんびり走ることができたのは良かった。
丁度晴れていてこんな風に綺麗な風景を見ながら走れたのでとても満足w タイミングの良さを感謝しながら、ひたすら山道を登って行きます。
荒倉キャンプ場
山道をひたすら進み、トンネルを超えてしばらく進むと「荒倉キャンプ場」が見えてきます。 ここ荒倉キャンプ場は「鬼女紅葉祭り」の会場でもあるみたい。 キャンプ場内には紅葉祭りで「紅葉狩」などが行われる能舞台もあり、機会があれば是非行ってみたいなぁと思いました。 このように紅葉伝説に何かと縁のあるキャンプ場ですが、実際紅葉伝説の史跡巡りをするには丁度いい場所にあったりします。
ちなみにこれはキャンプ場にある荒倉山周辺の案内図です。 左下の方には簡単に紅葉伝説についても説明されていて非常に有難い。
ちなみに拡大したものがこちら。 ここで紹介されているのは能楽の「紅葉狩」をベースにした紅葉伝説。 説明書きにもある通り、戸隠には鬼無里とは別の紅葉伝説が伝わってるみたいですねえ。 とまぁ紅葉伝説を軽くおさらいしたところで目的地である「紅葉稲荷神社」へと向かいます。
紅葉稲荷神社
紅葉稲荷神社は荒倉キャンプ場から歩いてすぐの場所。
鳥居と、その奥に紅葉が山の神を祀ったとされる大岩が鎮座しています。 特に社殿などはないですが、周りの景色と相まって神秘的な雰囲気を漂わせていました。
鳥居を潜って右手には立札があり、「木戸」について説明している……らしい。 残念ながら、ボロボロになっていて辛うじて文字が読み取れるレベルでした。 「(木戸とは)紅葉稲荷社手前の急坂のことを指す地名で、上木戸と下木戸に分かれている。この地形を利用して紅葉軍が木戸を置き、守りを固めたとか。」 (「紅葉紀行 其之六、秋の戸隠 イ、紅葉稲荷社」より)
鳥居を潜って左手側には前宮となる祠が鎮座しています。 こちらの祠の左手側にはこの神社の由来が記された石碑もあり、これまでとはまた違う角度から見た紅葉伝説について触れられていました。 中々面白い角度から分析されているので、是非立ち寄った際には見てみてくださいな。
鳥居を潜って正面に見えるのが「山の神」を祀ったとされる大岩と祠。 この紅葉稲荷神社は最近建てられたものですが、この祠と大岩は古くからあったものなのだそうです。
山の神について説明された立札……ですが、木戸の立札と同様に(それ以上に)ボロボロになっていました(苦笑 こちらは木戸とは違って文字すら読めないほど崩れてしまっています。 なんとか頑張って解読してみると、紅葉が荒倉山に籠る際に自ら祀った……という事が書いてあるっぽい。 後半は完全に崩れてしまって判別不能でした……残念。
こちらは山の神が祀られている祠。 こぢんまりとしているが綺麗に片付いており、大切に扱われていることが伺えました。
おわりに
荒倉山は紅葉と平維茂が最後の決戦を行った地であり、紅葉伝説の中でもけっこう重要な場所です。 そのため山を中心として様々な紅葉伝説の史跡があります。 その中でもこの紅葉稲荷神社周辺は整備されていて、殆ど迷うことなくたどり着けて助かりました。 また、周辺の観光案内図がキャンプ場にあるので、次の目的地を確認しやすいです。 もし戸隠へ紅葉伝説を追いかけて来ることがあれば「荒倉キャンプ場」を拠点とすると良いんじゃないですかね。 ……といった感じで次に来るときはここを拠点にしようと心に誓い、次の目的地である「紅葉の岩屋」を目指します。
施設情報
【荒倉キャンプ場】 『利用料金(1泊)』 オートキャンプ :3,000円 バンガロー   :5,000円 常設テント :2,000円 『利用可能期間』 7月〜10月初旬 『周辺施設』 ≪紅葉稲荷神社≫ 徒歩3分 ≪鬼女紅葉の岩屋(鬼の岩屋)≫ 徒歩40分 ≪戸隠温泉「森林囃子」≫ 車で15分 ≪戸隠神社周辺≫ 車で40分 アクセス ≪車≫ 「長野IC」からは約25km 60分